2016年1月10日日曜日

韓日外相会談に対する、「慰安婦」サバイバーたちの反応

(イ・ヨンス)「慰安婦」ハルモニたちのために、という考えがないようだ。(交渉内容は)すべて無視する。

天国に逝かれたハルモニたちに対し、面目がない。(日本は)どこまでも補償ではなく、賠償が必要である。金で解決しようとするのであれば受け取らない。

(イ・オクソン)
こんなに苦労して待ち望んでいたのに、政府に対し残念に思う。私たちは金銭よりも名誉回復を求める。
 


(キム・ボクトン)「被害当事者である私たちハルモニのことを無視していなかったら、私たちに一言も相談もなく、両国政府同士で話し合って妥結したと言えないはずだ」
「安倍首相が直接謝罪し、私たち名誉が回復できるように、死ぬまで戦う」
 
(イ・ヨンス)「安倍首相が敵のように憎らしくても、一度でもいいから少女像の前に行って、申し訳ないと言えば、良心はあるなと思えるだろうし、いくらか心が和らぐかもしれない」
「(そうなるように)すでに天国に行ったハルモニたちの分まで、さらに力を込めて戦う」
 
*以下、「オーマイニュースTV」リンク先の映像をもとに編訳。

〇 李玉善(イ・オクソン)
 
こんなことなら終わらせてしまえ、私たちが言葉を間違えたのか、どうなんだ。
大統領を変えなきゃならない。大統領を。親日派の娘、朴槿恵を。
 
世界を見渡すと(人びとは)こう言うよ。私たちが解放されて国を取り戻したから政府があるって。
でも自分の国の娘たちが苦労してるのに、政府がこんな有り様だから、どんな言葉も出ないよ。
日本人が私たちと話すのも嫌みたいだから。
政府は韓日協定のときに解決したって。韓日協定のときに個人は知らなかったのに、誰が知りますか?私たちは見ることも聞くこともできずに、金を全部もっていかれて、本人たちは知らずにどんな謝罪と賠償ができますか。
 
日本人たちとは勝手に集中討論をして、言わなきゃいけないことはいって。
(韓国の)大統領もそうでしょ。自分たちだけで内密に協議をして、ハルモニたちを騙すんだから、ハルモニたちも黙ってられないでしょう。これが正しいですか。私が思うに、韓国政府が間違ったんですよ。
私たちだって平穏に暮らしたいのに。そうでしょ、ハルモニたちと似たような先生たちがこうやって補償しろといいます。
これがどれだけ不当かわかりますか?今後、私たちの声を聞く耳をもってほしいと思います。
今後どうなろうが私たちの言葉を聞くのが嫌な先生たちも、もう少し耳を傾けて力を貸してくれたらいいと思います。
その点ぜひお願いします。
 

〇 李容洙(イ・ヨンス)
 
政府を信じてたんで。今はとても虚しい。
市民たちを信じて、また力を振り絞らないといけないです。
こんな合意、ありえないでしょう。
安倍は正気じゃないんですよ、今。
最後まで嘘だ嘘だと言っておいて、
これも嘘です。嘘。
 
もうこれ以上…デモはやりますけど。安倍に対して解決しろと叫ばなきゃいけないんだけど、もうそれすらも嫌なんです。
やりたくないけど、(韓国の)市民たちがたくさん参与してくれるじゃないですか。
それでもう一度考えたんです。
市民たちが力を貸してくれるので市民たちの力で私はもう一度、力を振り絞って最後まで日本の公式の謝罪と法的な賠償…
これだって24年間日本大使館前で賠償しろといってきたことです。それを理解してくれなくちゃ。
長官たちがそこにいるのに、こんな風にしてくれたらいいとハルモニたちが大使館前で叫んでいるのに、それをそのまましてくれたらいいんですよ。
そうしなきゃいけないのに、この合意は違う。一方的に政府でしたんだから、もう信じられない。政府がしたら解決されると思ってましたよ。
日本が真に罪を認定して、法的な賠償と公式の謝罪をさせるために私は最後まで闘います。
 

〇 姜日出(カン・イルチュル)
 
私の慶尚道の家は干し柿をつくってました。お母さんもお父さんもみんな死にました。
日本に来たから。
だけどこの国は、私たちの子孫がいるじゃないですか。守るんですよ。
私たちの子孫の土地が日本人に奪われてたでしょう。
でもこれからは絶対に、故郷(땅)を奪われてはならないんですよ。
私たちが死んでどんなことをしてもこれを請求するんですよ。
私たち国民は二度と日本人を信じてはならないし、
二度と同じ目にあってはならないんですよ。
 
それなのに私たちが日本人にやられたこと、国民のみなさんは胸が痛くならないんですか?
私の息子二人と娘と韓国にみんな連れてこようと。それでみんな連れてきて、ソウルに来ている。
私は以前、ナヌムの家の所長と米国に行って来た。
あっちのハルモニたちはどこに行って来たのかわからない。でも私がまた行ってこなきゃいけない。
私たち4人は言わなければならないんです。私たちがじっとしていたら子孫たちがまた同じ目にあうのに
じっとしてなんていられない。私が死んだら分からないけど、生きている限りこの国の成り行きに目を見開いてるよ。
私たちの子孫が少しも痛めつけられることがないように政府でも頑張ってくださいよ。

私たちだってバカじゃないんだ。私たちが年老いたからってバカだと思ってるんですか?全部わかってますよ。
私たちが中国に引っ張られ、翻弄されたんだ。

お母さんお父さん慶尚北道サンジュ。私たちの家には干し柿もナツメも栗もたくさんあった、山に
それなのにお父さんお母さんが居ないんだよ。だから私の心には血の涙が流れているんだ。
胸が痛すぎる。お兄ちゃんも居ないし今や何を願えばいい。
 

(編訳:李イスル、李杏理)
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